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陶祖800年祭とは

 陶祖に関する祭事として過去には、宝暦2年(1752)に五百回忌法要、安政2年(1855)に陶祖650年祭、明治43年(1910)に春慶翁700年祭、昭和27年(1952)に陶祖700年忌などが行われたという記録が残されています。

 中でも春慶翁700年祭は盛大に開催され、瀬戸町の全戸に、さがり藤に「陶祖700年祭」と書かれた提灯が掛けられ、小学生は「むかし、春慶景正の・・・」と藤四郎頌徳の歌を歌いながら、陶祖碑と深川神社・陶彦社を参拝し、更に全町を小旗を振りながら廻るという盛況さであり、現在の陶祖公園もその時、つくられたものです。
 また、昭和37年から現在まで藤四郎の遺徳を偲ぶ祭りとして、「せと陶祖まつり」を4月の第3日曜日とその前日の土曜日の2日間開催され、陶祖供養をはじめ、御物奉献行列、せともの楽市など、瀬戸市内で様々な行事が行われています。

 

藤四郎像(瀬戸市西拝戸町)


陶祖まつり 御物奉献大行列

 そして、700年祭から100年を経過した今、陶祖を様々な角度から見つめ直して、その偉業を広く紹介する800年祭を実施しようとの機運が陶磁器業界を中心として高まり、陶都瀬戸の再発見と発展につなげていくことを目的とする陶祖800年祭記念事業を平成24年度から平成26年度までの3年間にかけて展開していくこととなりました。
 平成24年の第51回せと陶祖まつりにおいて、「陶祖800年祭」の開幕宣言を行い、陶祖800年祭オープニング事業として、「陶祖・藤四郎フォーラム」を開催しました。
 今後も様々な事業を展開していきますが、平成26年4月には、瀬戸をあげて陶祖800年祭のクライマックス“藤四郎フェスティバル”を開催する予定です。
 このように陶祖800年祭では、瀬戸の人々が長年にわたり受け継いできた陶祖への思いを大切にし、後世へと伝えていくことが重要であるため、陶祖伝説を地域に根ざした、全国に通用する文化資源として位置づけていきます。


 今から約100年前の明治43年(1910)には「春慶翁700年祭」が盛大に行われており、現在の陶祖公園が整備されるとともに、提灯行列や講演会、出版などが行われ、瀬戸をあげてのお祭りが実施されました。
 この700年祭から100年を経過した今、800年祭を実施しようとの機運が業界を中心として高まり、平成23年8月に「陶祖800年祭実行委員会」が設立しました。